更年期のすごし方

更年期、閉経前後の10年ほどはさまざまな不調があらわれる場合があります。これが更年期障害です。更年期を健やかに過ごせるためのセルフケアや対策を紹介していきたいと思います

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耳鳴りにはいろいろあります。ゴーとかザーとかいうものから、仕事を終えて静かにしているときや、夜周囲が静かになってからシーと感じる耳鳴りもあります。

突然、片方の耳鳴りをめまいと一緒に感じる人も多いようです。また、体が宙に浮いているようなフラフラする感じがする人もいます。

天井や壁がグルグル回るような回転性のめまいを、吐き気と一緒に感じることもあります。脳外科や耳鼻科で調べても何も異常が見つからなかったら、更年期の症状かもしれませんね。

更年期によるめまいや耳鳴り原因

疲れたときや寝不足時にかすかに感じるめまいや耳鳴りは、心配はいりません。急に大きな耳鳴りがしたり、回転性のめまいに耳鳴り、難聴がともなったりするものは、メニエール病や突発性難聴などの可能性もありますので、1週間以内にすぐに耳鼻科を受診しましよう。

更年期によるめまいや耳鳴りは、原因は不明ですが、東洋医学的には後頭部や首、肩の血流と関係があると考えられています。

疲れや緊張によって耳の周囲や後頭部の血管が収縮し、むくんだり血流が悪くなると、めまい、耳鳴りが起こくやすくなります。

体内の血液循環をよくすることでめまいや耳鳴りをケア


耳は、腎とつながっています。体内の水はけが悪いと、めよいや耳鳴りの症状が出やすくなります。体内で水分が滞り、血管外に水分がたまってしまうと、血管がおされ血液がうまく循環しなくなります。

血液循環をよくして、水はけをよくすることが必要です。頭、首、肩、耳の周りに、耳鳴りやめまいのツボがあります。
首や肩をマッサージしたり、頭の耳脇のツボ(耳たぶのつけ根の下あたり)を押してみてください。症状が治まることがあります。

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あくまでも一般的な傾向ではありますが、更年期の症状として最も最初に現れるのが生理不順であるといわれています。もともと28日周期を刻む生理のリズムですが、これが艮くなったり、逆に知くなるなど、周期が乱れ始めるわけです。
また、経血が少ないときもあれば少量の出血がつづくこともあります。この傾向が現れる年齢には個人差がありますが、早い方の場合、アラフォー世代に既にみられることもあります。生理不順の次に現れる傾向の高い症状は、ホットフラッシュと呼ばれるものです。ホットフラッシュとは、更年期障害の代表的な症状のひとつであり、卵巣の機能低下によるエストロゲンの分泌量減少から、血管の収縮や拡帳の制御を司る自律神経の乱れを原因として起こります。

実際の症状としては、突然の多汁やほてり、手足の冷え、動悸などを挙げることができます。ホットフラッシュは、一般に40代半ばから見られる症状です。40代後半を迎えると、火然気分がふさぐ、眠れないなどの精神的な症状が出る場合があります。これもエストロゲンの減少と大きなかかわりがあります。エストロゲンは、感情や情動を制御する働きがあることから、これが減少することにより、精神的に不安定な状況を招くことがあるわけです。

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「更年期」とは、英語の「menopause」を翻訳したもので、語源は「月のもの(月経)がなくなる」ということです。

更年期は、成熟期から老年期へと移行する時期で、日本産科婦人科学会では「閉経の前後5年間」と定義しています。

閉経とは、月経が1年以上こなくなることです。だいたい50歳が閉経の平均年齢といわれていますから、「更年期=45歳から55歳くらいまで」となります。

この約10年間に女性の体内ではどんな変化が起こっているのでしょうか。健康状態を左右する重要な役割をするエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンの分泌量が加齢によって徐々に減っていくなど、それまでの人生で体験したことがないような大きな変化がいろいろと体内で起きています。

初めて月経になったときとは比べものにならないほどの大変化です。その結果、心身に違和感を覚えたり、不調をきたします。

そしてこの時期にあらわれる多種多様な症状のなかで、「器質的変化に起因しない症状を『更年期症状』と呼び、これらの症状のなかで日常生活に支障をきたす病態を『更年期障害』とする」と、前出の学会では定義しています。

つまり、「更年期障害」とは、甲状腺ホルモンの機能異常などの病気がない状態で、閉経前後の約10年間におとずれるさまざまな不調な症状が、毎日暮らしていくのが難しいほどつらい場合をいい、更年期といわれる年代の女性の「だれもが更年期障害になるわけではない」のです。

一方、多くの人が経験する「更年期症状」の典型的なものとしては、カラダがコレステロールをため込みやすくなり、太りやすくなるほか、冷えやのぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)、動悸、息切れ、めまいといった身体的な症状のほか、イライラや倦怠感、憂うつ、不眠などの精神的なものもあります。

「不定愁訴」と呼ばれるほど、多種多様な症状が日によっていろいろとあらわれるので、これはこれで軽視できない不快さです。

これらの症状を意識しながらも、実際に病院に行かなくてはならないほどの更年期障害がある人は、更年期の全体女性のうちの約3割程度で、特に更年期障害が強く出る人は、その人が置かれている環境やもともとの性格が影響するといわれています。

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