健康人の排尿回数は、24時間で4~6回、就寝後(寝ている間)はO~1回です。トイレが近くて、1日に10回以上、また就寝時に2回以上トイレに起きるなどは、頻尿です。また、突然トイレに行きたくなって我慢できずちびってしまったり、くしゃみをすると少し尿がもれてしまったりする人もいます。
笑ったり、重い荷物を持ったり、くしゃみをしたりして、おなかに力が入ってし舌つことで尿がもれる場合を、「腹圧性尿失禁」といいます。

また、トイレに行きたいと感じてトイレに行く前にちびってしよう場合を「切迫性尿失禁」といいます。

膀胱の収縮性の低下も女性ホルモンが影響膀胱の伸縮性は、年齢とともに低下していきます。特に外陰部、膣などは、女性ホルモンの低下に敏感に反応しますが、膀胱も同じです。また、女性ホルモンが低下すれば、徐々に、膀胱や膣を支えている骨盤底筋という筋肉の力も低下してしまいます。

膀胱は、女性ホルモンが低下すると、粘膜の厚みやふっくら感がなくなります。すると、トイレも近くなりやすくなります。それだけでなく、粘膜の菌に対する抵抗力も落ちて、膀胱炎を起こしやすくもなります。さらに、神経が過敏になると、ちょっとした刺激で尿意を感じたりします。そして、支えとなる骨盤底筋が緩めば、トイレを筋力で我慢させることが難しくなるのです。ストレスで神経が過敏になって、緊張が膀胱に伝わり、すぐに尿意をもよおす人もいます。ひどければ過活動膀胱といい、自律神経失調症のひとつです。緊張場面になると、トイレへ行きたくなり、ちびっでしまったりするのです。

「腹圧性尿失禁」は、おもに骨盤内にある膀胱や子宮を支えている筋肉が弱くなって起こります。「切迫性尿失禁」は、尿意をもよおすと自動的に膀胱が収縮してしまう状態です。脳障害の後遺症で起こることもありますが、加齢によってなぜそうなるか原因不明のことが多いのです。

筋肉を鍛えることでかなり改善される

●骨盤底筋の体操は効果的
頻尿や尿もれがあると、なんだか年を取った感じがして、ショックですね。でも、これらの症状もちょっとした工夫で意外と簡単に治ります。トライしてみてください。ます簡単にできるのは、骨盤内の膀胱や尿道を支えている筋肉、骨盤底筋を鍛えることです。簡単な体操ですのでやってみましょう。

ます、全身の力を抜いて、肛門と膣を10秒間縮めてみてください。おなかや足に力を入れず、肛門と膣だけに集中して、ゆっくりジワジワと力を入れるのです。これを数回くり返します。最初は、椅子に座って行ってみると、感覚がわかりやすいかもしれません。くれぐれもほかに力を入れないように。慣れてきたら、駅で電車を待っているときや家事の合間でも行えます。

筋肉を鍛えることは、どんな年代にとってもアンテエイジングに役立ちます。特に、骨盤底筋は、意識しなければ鍛えられない筋肉です。

素質もありますが、意識している人とそうでない人では、加齢によって差がでてきます。適切なアドバイスをしてくれる泌尿器科や婦人科の専門医が身近にいるといいですね。

自己嫌悪に陥ったり、心配するだけでなく、前向きに症状を改善していきましょう。このような症状は、割とだれにでもよくあることです。身近な友人に聞いてみて。同じ悩みを持っている人がいるはずです。そうすれば、女性として経験を共有できて、安心できるかもしれません。