女性ホルモンの減少や乱れは、基礎体温をつけるとわかります。目覚めた直後の安静時にふとんの中で測るのが基礎体温です。
生理が始まって2週間ほどは低温期、その後、排卵を経て次の生理まで2週間ほどが高温期というふうに、二相に分かれていれば、女性ホルモンが正常に分泌され、きちんと排卵しているといえます。
逆にバランスが乱れているなら、婦人科を受診してみてください。
あわせて、1年に一回は婦人科検診を受け、卵巣や子宮などの状態のチェックをしてみてください。
バランスのいい食事で栄養をとり、ストレスをためすぎず、適度な運動で全身の血流を保つことも、脳や卵巣の機能を保ってホルモン分泌の低下を防ぐことにつながります。
30代でも「プレ更年期症状」が起こることがあります
30代後半から40代半ばごろに、顔がほてる、イライラして人に当たってしまう、落ち込みやすくなるなど更年期のような症状が出る人がいます。
ちょうどこの時期にホルモン分泌が減少しはじめるため、ホルモンバランスが乱れて不調が起こると考えられています。
これが「プレ更年期」です。さらに30代~40代は育児や仕事など多彩なストレスがかかりやすく、「妊娠や出産はどうする?」といった近い将来への不安にもなりやすい時期。
積み重なるストレスや疲労がプラスされると、より症状が出やすくなります。
プレ更年期の場合は、低用量ピルや漢方などの治療によってホルモンの働きを整えると症状が改善します。
きちんとケアすれば、そのまま更年期に突入することありません。